「アメリカの中学校ってどんな風に1日を過ごしているの?」
「授業のスタイルは?ランチは?日本とどう違うの?
海外赴任を控えている方や、現地校に通わせているけれどまだまだ不安…という方に向けて、今回は我が家の中2長女のリアルな1日のスケジュールをご紹介します!学校によってかなり違うと思いますが参考になればと思います。
ミドルスクールの実際の1日のスケジュールがわかります

1日のスケジュール紹介
⏰7:00 起床
朝は7時に起こすのがルーティンですが…正直、なかなか起きてくれません(笑)。
結局7時半ごろになってバタバタ準備、なんて日もよくあります。
我が家はエレメンタリーの子たちを送り終わったスクールバスが、そのままミドルの子たちを迎えに行くバスになるのでエレメンタリーの子達より時間があります。
朝ごはんを食べてラフな格好でのんびり出発。ちなみに制服はなく、服装は完全に自由。
ヨガパンツやスウェットスタイルの子も多く、みんな本当にリラックスした格好で登校しています。PE(体育)のときは体操服に着替えます。
🚌7:50 スクールバス or 車で登校
我が家はスクールバスを利用しています。
中学生になると、居住区のコミュニティーにあるバス停までは1人で行ってOKという地域です。
ただ、地域や学校によっては送り迎えが必要なところもあるので、このあたりは引っ越し前に確認しておくと安心です。
バスを使わず、毎日車で送り迎えしている家庭も結構います。朝は学校前が車で渋滞…というのも良くあります。
📚8:30 授業スタート
授業は1コマ75分。午前3教科、午後2教科教科5教科がローテーションで入ってきます。
ホームルームというか、一応担任の先生が一時間目を担当していて、すべて選択授業です。生徒それぞれ行く教室が違うので、娘は最初は戸惑ったようです。それぞれの教科の間の時間はとても短く休憩時間というより移動時間という感じです。
娘の学校はトイレも休憩時間に生徒同士のトラブルを防ぐため、先生に申告して授業中に行かなければなりません。
教科は英語・数学・理科・社会・体育に加え、選択授業としてアートや音楽、テクノロジー系などの選択授業になります。Aの時間割とBの時間割があり、1週間ごと交互になっています。
加えてESLの授業を娘は受けています。これは別に時間が設けられているわけではなく、違う教科の授業中に対象の生徒だけ抜けてESLの授業を受ける感じになっています。
📲授業スタイルはほぼデジタル!
ほぼすべての授業がタブレットを使って行われています。
教科書もワークもデジタル、宿題もタブレットで提出。成績や提出状況は一応アプリで親も見れます。
便利ではありますが…
この「すべてタブレット」という環境が、思わぬ落とし穴になることもあります。
うちの長女は、授業や宿題で分からないところがあると、すべてコピーして翻訳アプリに貼り付け、とりあえず意味を拾ってなんとなくやり過ごす…という1年を過ごしてしまいました。私は課題もしっかり提出されているので授業わかっているんだと認識してしまっていました。
課題やテストもすべてデジタル提出なので、紙で成果物が見えるわけではなく、親としても関わりにくさを感じていました。中学生ということもあり、「もう自分でやれているだろう」と思い込んでいたのも反省点です。
自立を促したい時期ではありますが、英語に不安があるうちは、やはり親のサポートも欠かせないと痛感しています。
このあたりは、まさに“デジタル時代ならではの新しい課題”ですね。
🍔11:30 ランチタイム
ランチは学校のカフェテリアで購入するか、お弁当持参かを選べます。
カフェテリアのランチはカードにチャージしておけば大体普段のメニュー3ドルくらいでハンバーガー、ピザ、ナチョス、ホットドックなど日替わりで食べれます。同じようなメニューですが。。。1ドル追加でジュース、アイス、スナックなども購入できますよ。
お弁当は毎日マシュマロ食べてる子がいたり、ピザ持ってくる子もいるし、カフェテリアで買ったけど一口食べて捨てちゃう子がいたり。日本の給食とは全然違う感じですが、聞いていると面白いです。
ちなみに、日本人としては栄養面も気になり、娘は基本日本のお弁当スタイルで、週1回カフェテリアにしています。時々お弁当が珍しいのかちょうだいとか言われることもあるそうです。
📚午後も授業&アクティブな学習
午後も授業2教科あります。
🏃♀️15:00~15:30 下校 放課後の過ごし方
学校によって多少前後しますが、15時過ぎには授業が終了。
我が家は学校のすぐ裏の住宅地域なので歩いて帰ってきますが、送迎、スクールバスの子がほとんどです。
部活や地域のスポーツクラブや習い事に通う子もいます。
うちの長女は帰宅後すぐに勉強タイム。現地校の宿題は学校の授業間に合わなかったところを、宿題とされることが多く宿題は多くありません。しかし、娘の場合ですと補習校の宿題と現地の家庭教師、日本人オンラインレッスン、公文、体操とほぼ毎日予定ありで忙しく過ごしています。
自由な反面意外と厳しいことも
遅刻・欠席等の対して時間管理に関しては思っていたより厳しい印象です。
病院に行く場合は必ずDrコピーが必要だし、10日以上休んではいけないことになっています。特別な理由があって10日以上休む場合は校長と面談になるそうです。親が教育を受けさせないという教育責任を問われることになりアメリカはこのあたりの決まりがとても厳しいように感じます。
例えば成績が悪い子は学校行事、イベントなどに参加できなかったり、中学生でも問題を起こせば退学になります。実際昨年は煙草を持ちこんだ子がいて退学になっています。聞いた話では、実際は持ち込んでないけど、凶器を持っている傷つけてやると友達に言ったというだけで退学になった例もあるようです。日本の義務教育で退学は考えられませんが、自由な反面厳しいところもあります。
✍️まとめ
アメリカのミドルスクール生活は、日本とは本当にさまざまな面で違いがあります。
服装の自由さや選択授業の多さ、デジタル中心の学習環境など、一見すると「のびのびしていて楽しそう!」と思われがちかもしれません。
でもその裏では、自分で考え、行動し、自分の意見をしっかり伝える“自立心”が強く求められる世界でもあります。
英語の壁にぶつかりながらも、娘は少しずつ環境に適応しようと頑張っています。親としては必要なサポートをすことは本当に大事だなと日々実感しています。
これから渡米される方、現地校に通わせているけれど不安を感じている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
学校や地域によって違いはありますが、「こういう1日もあるんだな」と思って読んでいただけたらと思います。