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【帰国子女の高校受験】中学生を帯同したら帰国後の進路はどうなる?

中学生を連れての海外赴任となると、多くのご家庭が直面するのが 「帰国後の進路」 の問題です。

日本の高校に帰国子女枠で進学するのか、それとも現地のハイスクールに通うのか…?

子どもの英語力や精神面を考えると、どんな選択肢がベストなんだろう?

きっと同じように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、現在まさに悩みの真っ最中である我が家の長女(中学2年生)のケースを例に、 帰国後の進路選択のリアル をシェアしていきたいと思います。


目次

赴任当初に考えていたこと

赴任前は、「海外で生活すれば自然と英語も身につくだろうし、きっと娘の将来にプラスになるはず」と前向きに考えていました。

赴任したのは長女が小学6年生の時。高校受験のことも、「高校2年の春に帰国して編入すれば問題ないだろう」と楽観的にとらえていて、具体的な入試制度やスケジュールについては正直全く調べていませんでした。

また当時の娘は、まだ反抗期もなく「不安はあるけど楽しみ」という気持ちが大きかったようで、家族みんなで新しい生活を前向きにとらえていたのを覚えています。

後悔ポイント
今思えば、帰国時期と日本の入試制度のズレを渡米前からもっと把握しておくべきだったと感じます。

アメリカは9月始まりのため、娘は誕生日で考えると本来は1学年上の学年に当たります。けれど実際には1学年下に在籍しており、その結果「9th(中学3年に相当)を修了していないと高校受験資格がない」という条件にぶつかってしまいました。つまり、タイミングによっては一度日本で中学校に戻らなければならないことを、後になってから知ったのです。

もちろん、事前に知っていたとしても同じ選択をしていたかもしれません。ですが、理解した上で1学年落とすのと、知らないまま決めてしまうのとでは、気持ちの納得度が大きく違うと思います。

だからこそ、特に小学校高学年や中学生から帯同する場合は、将来の進学や受験を見据えた準備がとても大切だと強く感じました


実際に生活してみて分かった現実

ところが、アメリカ生活を始めてみると、想像以上に英語の習得が難しい…。
友達関係もうまくいかず、本人もアメリカ生活に不安や不満を持つようになりました。
思春期という時期もあり、私が少し勉強についてやスマホ時間等について注意するとすぐに機嫌が悪くなってしまったり、部屋にこもてしまったり、学校には頑張って通学していましたが「どうして私だけこんなところにいるの」という思いもあったと思います。

さらに、日本へ一時帰国した際に日本の中学校を体験入学したことで、
「高校は絶対に日本がいい!」
という気持ちが強くなったのです。

私たち親としても、現状では英語力・精神面のどちらをとってもアメリカのハイスクールは難しいかもしれない、と感じるようになりました。そして何より本人が帰国を望んでいる状況です。


浮上してきた新たな選択肢

その結果、夫だけ単身赴任を続け、家族は帰国するという選択肢も現実的に出てきました。

ただし、帰国時期や受験形態によって必要な条件は大きく変わります。

帰国子女枠を高校受験で利用する場合

  • おおむね2年以上の海外滞在が必要 (←こちらはクリア)
  • 9grade卒業している (←こちらは8gradeなのでクリアしていません。なので受験時日本の中学に在籍している必要性があります)
  • 高校受験時期 多くは12〜3月が試験時期 → 中3の2学期までには帰国が理想
  • 受験科目 英語・数学・国語が主な科目になるが小論文・面接等学校によって様々

もう一つの問題は娘の場合英語が好きではない。帰国子女枠の場合多くが国際化で英語を強みにした学校、学科に通うことが多く、一般受験も視野に入れましたその場合、全く勉強していない社会、理科も勉強する必要があり受験自体は大変になってくるかと思います。

一般受験する場合

  • 5教科の勉強が必要
  • 地域によって内申点が重要視あれる場合もあり。中3の成績が重視されるため、1学期の成績があると有利

地域や学校によって条件がまったく違うので、 帰国予定地の受験情報を早めに集めることが本当に大切 だと痛感しました。そしてその子に合った進路を検討する必要があります。

おすすめの情報収集

こちらに来て実際役に立ったものをシェアします

海外赴任が決まったら取り合ずここで情報収集
 JOES 海外子女教育振興財団

知人に勧めてもらった受験関連の本はとても参考になりました
 帰国子女のための学校便覧 
全国の帰国子女枠のある高校を紹介しているので、受験科目や受験時期、近年の受験者数・合格者などの情報が載っています。地域によると思いますが、帰国子女枠として受ける場合は受験者数・合格者数がほぼ同じような高校もあり、少し安心しました。

オンライン学校説明会も利用しています
 帰国性のミカタ
実際に学校に行ったり日本でやっている説明会には行けないのでこういったオンライン説明会はかなりありがたいなと思いました。主に学校紹介や受験条件や科目について詳しくおしえてくれました。対応してくれた方にチャットで質問もでき良かったと思います。また子供と一緒に聞くことでモチベーションが上がるように思います。

今後は受験対策としてオンライン講座なども利用していこうと思ってますのでまた情報シェアしていきたいと思います。


我が家の悩みポイント

  • 英語が好きではない、思ったより英語力が伸びていない
  • 一般受験の場合日本の「社会」「理科」は学習が遅れているので、受験に対応できるのか心配
  • また入学してから高校の学習にでついていけるか心配
  • 下の子どもたちの英語環境をどうするか
  • 夫は「家族一緒がいい」と思っているし、私自身もアメリカでもう少し暮らしたい気持ちがある

特に下の子は小学生で、ようやく英語で友達と遊べるようになったところ。性格的にも発言力が強く、すぐに友達を作るタイプなので、アメリカでの生活は割とあっている気がしています。
今帰国するのはもったいない気もしていて、もう少し滞在できれば、難しい言い回しも自然に覚えられて、大人になっても胸を張って「帰国子女」と言える英語力が身につくのでは…そんな期待もあります。


我が家の現時点での結論

まだ悩みの途中ではありますが、現時点では 長女だけ中学3年の夏に本帰国する 方向で考えています。

日本では祖父母の家から中学校に通い、その後は寮のある高校を第一志望にするプランです。まずは一度、こちら(アメリカ)の夏休みのタイミングで長女が祖父母と1か月ほど一緒に暮らし、お互いに問題なく生活できるかどうかを試してみるつもりです。

もし生活に問題がなければ、一度アメリカに戻ったあと2学期から長女だけ本帰国。逆に、祖父母との生活が難しいと感じた場合には、私と下の子たちも一緒に帰国し、夫だけが単身赴任という形をとることも視野に入れています。


まとめ

子どもの進路、家族としての生活、そして自分自身の気持ち。
それぞれを天秤にかけながら決断していくのは、本当に簡単なことではありません。

「どれが正解なのか」「子どもにとって一番いいのはどの道なのか」と何度も悩みますが、結局のところ答えは一つではなく、それぞれの家庭に合った選択をしていくしかないのだと思います。

私自身もまだ模索中ですが、同じように中学生を帯同して将来の進路に不安を感じているご家庭に、少しでも「自分だけじゃない」と思っていただけたら嬉しいです。
そして、誰もが手探りの中で選んだ道が、その子にとって意味のある経験につながることを願っています。


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